映画万引き家族のネタバレあらすじ!キャストを調査!結末や感想は?

是枝裕和監督映画万引き家族

カンヌ映画祭でパルム・ドール賞を受賞したことで、公開前から話題になってましたね。

さてストーリー(あらすじ)ですが、是枝監督ならではの表現が満載でした。

この辺が賛否両論というか・・・海外ではウケるけど、国内では好かれてないところでもあるのです。

でも私は好きですけどね。
説明するようなセリフは、リアリティないから、違和感を感じます。

ではざっくりとあらすじ、一部ネタバレも含みますが、ご紹介します。

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万引き家族あらすじ

柴田治と息子の祥太は、手分けしてスーパーの中で商品を万引きしていた。

こうした行動は2人には日常的なこと。

治は日雇いで工事現場に勤務している。

妻の信代はクリーニング工場でパートに出る。

祖母の初枝は年金暮らしでのんびりと過ごす。

娘の亜紀は風俗店で働く。

ある夜、治と祥太はベランダに閉め出され、震えている少女を目にする。

それはいつものことだったが放っておけなくなった治は、家へ連れて帰る。

信代は警察沙汰になったら面倒だといい、帰してくるように言う。

お腹をすかせていたので、とりあえずその少女、ゆりに食べ物を与える。

治と信代は眠ったゆりを連れ、帰しに行った。

だがゆりの自宅では、両親が怒鳴り散らしながら、ケンカをしていた。

母親は「生みたくて生んだんじゃない」と喚き散らしていた。
それを耳にした信代は、ゆりを自分のところに置いておきたくなる。

初枝はゆりの全身にある傷を手当してやっていた。
ゆりは虐待されていたのだ。

家に不動産屋が訪ねてくる。
初枝がひとり暮らししていることを装っているため、祥太とゆりはバレないよう外出する。

祥太はゆりを連れて、個人商店で万引きする。

治が職場で足の骨にヒビが入るケガをする。
日雇いのため、労災がおりなかった。
そのまま職を失う。

祥太はゆりを受け入れられず、邪魔だと思っていた。
治になだめられ、次第に妹だと思えるようになっていく。

初枝は離婚した夫の月命日後妻の息子の家へ、手を合わせにいくことにしていた。

その際、後妻の息子から3万円の現金を受け取っていた。

その息子の長女が亜紀である。

亜紀は店の常連客4番さん)と打ち解け合い、自分と同じように心の闇を持っていることに気づく。

そのことに嬉しくなる亜紀だった。

柴田家にゆりが来て2ヶ月。
すっかり家族の一員になりつつあったが、テレビのニュースでゆりが行方不明になっている
報じられる。

ゆりの本名は北条じゅり
「じゅり」を「ゆり」と聞き間違っていたのだ。

信代は身元がバレないよう、ゆりの髪を切り髪型を変える。
名前も「りん」と呼ぶことに。

りんもまんざらではなかった。

経営が苦しかった信代のパート先から、退職の打診があった。

時給の高い同僚と話し合って、どちらかが辞めなくてはならなくなる。

同僚は信代がりんを連れているところをみた、といい脅してきた。

黙ってもらう代わりに、信代が退職することになる。

祥太はいつもの店で、りんに万引きさせる。

しかし店の主人は気づいており「妹には(万引き)させるな」とたしなめられてしまう。

そのことから祥太は万引きがしてはいけないことだと考えはじめる。

一家で海水浴へ出かけた。
それぞれが楽しみ、家族にとって最初で最後の良い思い出になった。

この後は結末のネタバレになります。
続きはこの記事の下部へ記載しますね。

動画配信で視聴OK!

万引き家族は動画配信サイトで見ることができます。

アマゾンプライムでも配信されています。

こちらは会員になれば見放題。

その他動画サービスで見ることができるのは2社。

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フジテレビオンデマンド

 

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万引き家族キャスト

柴田治:リリー・フランキー

イラストレーターのリリーさんは今じゃすっかり名俳優になってます!

どれもクセのある役ばかり。

治は大人としてはろくでなしだけど、心は優しいですよね。

祥太やりんを拾ったのも、治の優しさから。
結果的に誘拐になってるけど。

柴田信代:安藤サクラ

この人はもう、すごすぎて文句つけることができません(笑)

30歳そこそこなのに、貫禄があるし安定感が半端ない!

信代はぶっきらぼうなんだけど母性がある人

個人商店主の役で柄本明さんも出演してます。
何気に義父と長男の嫁という関係なんですよね。

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柴田亜紀:松岡茉優

この映画で松岡さん、結構がんばってます!

マジックミラー越しに下着を見せたりする風俗嬢。

着替えるシーンではブラジャー1枚だけの姿も披露してます(笑)

細かく描かれていなかったけど、このストーリーの中で一番闇が深いと思うキャラ

柴田祥太:城桧吏

じょうかいりくんという子役さん。

是枝作品の少年というと、子役時代の柳楽優弥さんを思い出しますね。

カンヌでも城くんの演技は絶賛されています。

演技してる!って感じじゃない演技が非常に良いのです。

公開時期で小学6年生とのことですので、なんかあっという間に男らしくなってしまいそう。

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ゆり(りん):佐々木みゆ

ぶっちゃけ美少女ではないんだけど、不安そうな暗い表情がすごくうまかったです。

映画初出演とのことなので本気の不安な顔だったかもしれませんけど(笑)

AmazonのCMで小麦アレルギーでパンが食べられない子を演じてたのが、みゆちゃんです。

柴田初枝:樹木希林

過去にも是枝作品に多く出演しています。

初枝はどこにでもいそうな、気ままなおばあちゃんって感じです。

初枝も大胆に万引きしてましたけども、見せかけだけど家族ができて幸せそうなおばあちゃん。

初枝を演じているときは、前歯がなかったですね。

あの歯のせいか、すっかり老人って感じに驚きました。

樹木希林さん、ほとんど入れ歯だったんですね・・・

その他のキャスト

  • 4番さん:池松壮亮
  • 柴田譲:緒形直人
  • 柴田葉子:森口瑤子
  • 北条保:山田裕貴
  • 北条希:片山萌美
  • 川戸頼次:柄本明
  • 前園巧:高良健吾
  • 宮部希衣:池脇千鶴

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あらすじ続き(結末までネタバレ)

ある朝、初枝が死んでいた

火葬する費用がないため、家の中に穴を掘り、初枝の遺体を埋めた

祥太はりんに店の外で待っているように言い、万引きをしようとしていた。

だがりんが店内に入ってきて、自ら万引きをし始めた。

店員がりんに気づかないよう、祥太は自分に目を向けさせ、商品を持って店の外へ逃げた

店員にはさみ撃ちにされた祥太は高所から飛び降り、ケガをする。

警察に呼ばれた治と信代。
詳しい事情を聞かれぬよう、一時帰宅させてもらう。

これまでの悪事がバレる前に一家は夜逃げしようと、外へ出るが待ち構えていた警察に逮捕された。

治の本名は榎勝太(えのきしょうた)という。
信代の前夫を殺し、死体遺棄をした前科がある。

信代は初枝の死体遺棄の罪と誘拐の罪をすべてかぶり、刑務所へ入る。

りんは元の家へ連れ戻される。
母の態度は相変わらずだった。

亜紀は父親から初枝が金を受け取っていたことを知り、ショックを受ける。

祥太は入院先で警察から事情を聞かれ、養護施設に送られることになった。

治に連れられ、祥太は信代と面会した。

信代は祥太を連れ去ったパチンコ店と車のナンバーを伝えた。
探そうと思えば両親を探せるようにと思ったからだ。

祥太は治の暮らすアパートで一泊する。

治はお父さんからおじさんに戻る、と祥太に告げる。

祥太は一人で施設に戻った。
治は思わずバスを走って追いかけてしまった。

感想と解釈

是枝監督の作品は、見ている人の想像に任せる部分が多いのが特徴。

そのため人によって解釈が変わる部分があると思います。

私なりに解釈した部分を感想を交えて、ご紹介してみます。

冒頭から貧しいけれど温かい家庭のシーンがあります。
あれは後々わかる、全員が血のつながりのない人間であることと対比していると思いました。

どこにでもあるような家庭の風景なんだけど、実はまったくの他人。

ストーリー中盤まで祥太は信代の連れ子だと思ってました

逮捕され、取り調べを受けていた信代が返答に困っていたように、祥太とりんは「お父さん」「お母さん」「おばあちゃん」と呼ぶことはなかったのです。

そこは家族じゃないから、でもそれ以上の絆があった、と認識するシーンでした。

亜紀だけが初枝をおばあちゃん、と呼んでいます。

なぜ亜紀が初枝と暮らしていたのかは、ストーリーの中ではわかりませんでした

あと源氏名を妹の名前である「さやか」としていたこと。

亜紀とさやかの間で何かあったような感じもします。

さやかのほうが可愛がられていたとか?

亜紀の両親は(亜紀は)海外にいる、と答えていましたが、これは他人(初枝)に家出したと言いたくなかったからじゃないか、と判断しました。

亜紀の父親が初枝にお金を渡していたのが、ちょっと意味がわからなかったんです。

亜紀が初枝のところにいるのを知っている、と考えると「亜紀のために」と渡しているようにも思えます。

単なる足代とか、そういった意味だったのか・・・

でも初枝がそのお金に手を付けていなかったのは、あとで亜紀に渡そうとしていた?と思えます。

結果的に治に見つけられてしまうんですけどね。

治が車上荒らしをしていた時祥太がを助けた時は?と聞いていました。
(俺っていってたっけ?祥太の一人称を忘れた・・)

祥太は治と信代に助けてもらったと考えているんですね。

パチンコ店の駐車場に置き去りにされていた幼い祥太。
放っておいたら死んでしまう、と思って治たちは助けた、と伝えていたのでしょう。

謎のままのエピソードがもう1つ。

りんが帰ってこない祥太を心配しているシーン。

信代が虐待されている子が、人の心配をするか、と疑問に思っていました。

その部分がなぜなのか、はっきりしてないですよね。

おばあちゃんと暮らしていた、と言っていたから、その性格はおばあちゃん譲りだったのかな。

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万引き」という言葉がストーリーすべてに掛かっています。

信代は「誰かが捨てたのを拾っただけ」と話しています。

祥太のこともそうだし、りんも捨てられていたようなもの。

初枝も前夫に捨てられて、一人で寂しく暮らしていたのでしょう。
そこへ信代たちが転がり込んで、初枝を拾ってあげた、となる。

もしかして亜紀もそうなのかもしれませんね。

風俗で働いていたのを知った両親が、家を追い出した?

亜紀の常連客である「4番さん」は池松壮亮さん。

主役級の役者である池松さんのシーンが、あれだけ?ってくらい少ないですが、さすが印象に残る演技でした。

4番さんは2人きりで話せる部屋でも、声を出さずにいました。

亜紀に抱きしめられて、何か言いたそうだけど、言葉が出ない様子が失語症なんじゃないか、と見えました。

それくらい心に深い傷を負っていて、自分を力いっぱい殴るという自傷行為をする人。

個人商店やまと屋(だっけ?)「忌中」となってましたけど、あれは主人が亡くなったんです
よね?

その後、初枝が亡くなります。

是枝作品は老人の死がはっきり描かれますよね。

ちなみに初枝が海で自分の足に砂をかけているシーン。

その後、本当に土に埋められてしまうこととリンクしてる?って思いました。

ところでDV常習男(りんの父)を演じた山田裕貴さん。
この方、凶暴な役多くないですか?(笑)

普段の山田さんの目も怖く見えるんです・・・
いきなりキレ出すみたいな。
目に表情ないですよね。

ラストのほうで、祥太が乗るバスを追いかける治。

きっともう2人は会うことがないのでしょう。

でも治は父親の気持ちになっていて、思わず祥太を追いかけてしまった、と。

祥太も口だけの動きで「お父さん」と言ってました。

ラストシーンのりん。

また以前のように部屋から締め出されていたのか、一人で遊んでいたのか、謎でしたね。

外を見たのは治や祥太が連れ戻しに来てくれる、と期待していたのでは?と思いました。

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