陶芸家の神山清子さん。
NHK朝ドラ「スカーレット」のヒロイン川原喜美子のモデルとされている人です。
公式には神山さんがモデルとは言ってないのですが、神山さんからのお話を元にシナリオが作られているそうです。
神山さんは女性初の陶芸家。
現在も現役です。
しかしこれまでの半生は決して楽なものではなかったのです。
悲しいこともいっぱいありました。
喜美子の人生に盛り込まれている、神山清子さんの半生を調べてみました。
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神山清子プロフィール
- 読み方:こうやまきよこ
- 旧姓:金場清子
- 生年月日:1936年8月2日
ぜーんぶモデルの陶芸家さん(神山清子氏)の作品なんやて。
で、お話がこのまま進むとしたら、、病貧争、全部やる気か?! #スカーレット pic.twitter.com/EqbmbgmHYk
— こじぃクウ (@coziekan) February 6, 2020
長崎県佐世保市に生まれました。
炭鉱の現場監督をしていた父は、一緒に働いていた朝鮮人をかばっていました。
すると父のほうが警察に目をつけられてしまい、家族を連れて逃げるように滋賀県にたどり着きます。
中学卒業後、陶器の絵付助手をはじめました。
その頃、絵を褒めてくれる先輩と知り合います。
このひとが後に、夫となる易久(やすひさ)さんです。
神山さんは27歳で独立し、古信楽の再現に成功し自然釉薬を使った陶芸の第一人者となりました。
当時は女性が窯場に入ると「穢れる」と言われ、窯焚きをすることができませんでした。
それを変えたのが神山さんです。
喜美子は大阪で生まれ、信楽に移住しました。
情に厚い常治さんは、神山さんのお父さんと共通するところがありますね。
絵付け師になるまで、大阪で女中→信楽に戻り丸熊陶業の食堂勤務→絵付けに興味を持つ
中卒で働きはじめ、絵付け師になったのは20歳を越えてから。
女性絵付師が珍しく、新聞の取材を受けてましたね。
神山さんの先輩が夫となる人ですが、喜美子は丸熊陶業では八郎より先輩。
でも陶芸は八郎のほうがキャリアが上でした。
神山さんと同じく、独立してから陶芸を本格的に始めています。
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神山清子の夫と息子
神山清子さんの夫というか・・・離婚しているので元夫ですが神山易久(やすひさ)さんといいます。
八郎のモデルだと言われている神山易久(こうやまやすひさ)氏は現在83歳で現役の陶芸家〜清子さんとの離婚については一言も語っていないそうだ
健在の方なので描き方によっては当人からクレームが来るかも知れない♡今までのところ大丈夫だが、これから先上手く行くのか気になります#スカーレット pic.twitter.com/YmPWkZJyHO
— 大貫虎吉 (@tora__1947) January 19, 2020
1936年信楽生まれ。
1957年に結婚し、長女の久美子さんと長男の賢一さんが生まれます。
夫婦で寸越窯という陶房を作ります。
1974年に離婚。
その離婚というものが、なかなかクズエピソードあり(笑)
後から陶芸を始めた神山さんのほうが作品展で入選しました。
女性陶芸家という珍しさもあって、全国的に名前を知られることになります。
その一方で、易久さんは女遊びが激しくなり、仕事はしなくなっていきます。
2人で使っていた穴窯を易久さんが急に「生理のある女は入るな」と言い出し、神山さんの作っていたものを外に放り出しました。
易久さんは神山さんに暴言や暴力をふるうように。
神山さんは注目されている自分に、易久さんが嫉妬していたのだろうと後に語っています。
そして易久さんは弟子と男女の関係になってしまいます。
神山さんが38歳のときに離婚しました。
息子の賢一さんも陶芸家となります。
賢一さんは陶器の破片を拾ってきたことがあり、それは古いもので釉薬を使わず焼いたものでした。
これを見た神山さんは自然釉の焼き物作りの研究を始めます。
しかし賢一さんは29歳のときに白血病を患います。
骨髄移植をしたものの、2年後に亡くなりました。
この経験を活かし、骨髄バンク設立の活動も行いました。
いくつか喜美子のエピソードに組み込まれていますね。
喜美子が焼き物の欠片を拾っていましたが、あれは息子さんのエピソードだったのです。
息子さんの病気はドラマでも描かれます。
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夫が妻の活躍に嫉妬する
ここは八郎の行動にも現れています。
喜美子は初めて作ったコーヒーカップを評価され、いきなり大量発注を依頼されます。
しかし今の自分の実力では無理と判断し、断ってしまいました。
八郎のカップについては興味を持ってもらえていません。
悔しがる描写はなかったですが、喜美子と八郎の関係が少しずつズレるきっかけだったかも。
喜美子は素質があったので数年後に独立、大量発注を受けて家計を支えます。
一方、八郎は陶芸家としてはまだまだ。
高い値がつくような作品は作れていません。
美術商からダメ出しを受け、伸び悩んでいる状態。
忙しくしている喜美子の代わりに、息子の武志の世話をします。
喜美子に無断で発注を断ってしまったことも(八郎いわく断ってないと言いましたが)。
気が強い喜美子は頻繁に八郎と口論になっています。
ちや子さんが「才能あるんだから女性陶芸家になれば」と、褒めちぎっていたシーン。
あれもまた、八郎にとっては肩身が狭いですよね。
すでに離婚が見え始めています・・・
喜美子が弟子にとった松永三津の存在が、易久さんとの離婚と重なります。
ですがドラマでは八郎と三津のことは、噂として2人で逃げていったといわれるだけ。
三津は自らの意思で辞めていきました。
八郎は喜美子との意見が合わず、一緒にいるのがツラくて出ていきます。
朝ドラは主婦層をターゲットにしているため、今の御時世で不倫相手と出ていくという設定は嫌がられるという理由でしょうか?(笑)
女性陶芸家として飛躍した喜美子を、八郎が「すごいな」と褒める。
でも面と向かってじゃなくて、夫婦ノートに書き込んで去っていく。
顔を合わせられないのは八郎のプライドかな?
八郎は喜美子より才能がないと認めているし、悪い人という描かれ方はしていません。
喜美子と八郎、新しい関係
武志のおかげで喜美子と八郎は、離婚後も気軽に会える関係になりました。
これは八郎を悪く描かれていなかったからできた展開ですね。
神山さんは元夫とまったく交流がないようです。
でも同じ陶芸の世界にいるので、全然関係ないわけでもないとは思うんですけどね。
八郎はすでに陶芸をやっていない設定です。
だからこそわだかまりなく会えるようになったのかな。
良い関係になったけれど、悲しい出来事がおこります。
息子の死
ドラマでは息子の武志が白血病を患います。
「慢性骨髄性白血病」とありましたが、現在なら投薬治療などで完治できます。
しかしドラマの舞台となっている時代では、まだまだ不治の病。
最終話で武志が25歳で死去したとありました。
神山さんの息子さんより若く亡くなっている設定です。
神山清子さんの半生を描いた映画「火火」も併せて見るのもおすすめです。
現在も神山さんは陶芸家として活躍中。
今でも自然釉の作品を作り続けています。
#スカーレット【リアル喜美子作品】今まで喜美子が作ってきた作品もそうでしたが、個展で喜美子の作品として並べられている陶器も、喜美子のモデルである 神山清子(こうやまきよこ)さんの作品です。 pic.twitter.com/md1Zx6obc8
— ひぞっこ (@musicapiccolino) February 7, 2020
ドラマの中でも実際に神山さんの作品が使われているんです。
神山さんの半生については女性自身の記事を参考にしました。
https://jisin.jp/domestic/1789471/
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